映画 『ジョージア・ワインが生まれたところ』ーを観て
11月1日より”自然派ワイン”を紹介したドキュメンタリー映画が日本全国で放映されています。
映画は”ジョージア・ワインが生まれたところ”と”ワイン・コーリング”の二本立て。今日は『ジョージア・ワインが生まれたところ』についてご紹介します。
世界のワイン造りの原点を知る
今から8千年も前ににジョージアでは固有の葡萄品種によって葡萄を足で破砕した果汁に野生酵母を加え、大きな素焼きの壺に入れて土中に埋めて醗酵・熟成させるクブエブリ製法を生んだ。
この製法と現地は2013年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されている。
しかし、その伝統製法はソ連により葡萄品種の削減と宗教の弾圧を受け苦難の道をだどった時期がある、にも関わらずジョージアの人びとがクブエブリの製法を頑なに守りとうしてきた強靱な姿を映画は捉えている!
ワインと歌と信仰の融合によるジョージア人の魂の響きが伝わる。
なかでも樹齢400年の葡萄樹が今も100キロの葡萄を育み、その樹の傍らに8千年前の縄文時代の石灰質の岩石群での足踏みの圧搾場と果汁の貯蔵室跡の描写は圧巻で、ワイン愛好者にとって大変見応えのあるシーンであった。
なお、現在のジョージア・クブエブリ製法のワインは、何故か第二次世界大戦の敗戦国ドイツと日本に輸出されているとのこと。
ワインも人生もナチュラルに尽きることの意義、そして実感出来る貴重な映像観賞のひとときでした。ぜひ皆さまもご覧ください。感想を語り会いましょう!