「京秀」という稀少な葡萄

日中友好の葡萄品種

今年も葡萄の美味しい季節となりました。今日は先日フルーツグロアー澤登さんで収穫された貴重な葡萄を頂きましたのでご紹介します。

1981年、本協会会長濱野が現在顧問を努める日本葡萄愛好会の(故)澤登晴雄代表ら代表団が初めて中国を訪問した際に、手土産として中国科学院植物研究所北京植物園に晴雄代表が開発した品種ブラックオリンピアなど優良品種の接木や果実を持参しました。
その後、北京植物園では、このブラックオリンピアの果実種子より、早熟種の[京亜]、[京優]という新種の培育に成功。
1984年、日本葡萄愛好会と北京植物園との交流関係から、北京植物園で葡萄の育種研究に携わっていた楊美容女史が東京国立市の日本葡萄愛好会本部に一年間留学する折に、先の[京亜]からの培育した[京秀]、つまり北京と東京の[京]の文字から名ずけた[京秀]の苗木をお返しに持参しました。この貴重な葡萄木一本を山梨県牧丘のフルーツグローア澤登の葡萄園で成育したのが[京秀]です。日中両國の共有財産と言える生食用の葡萄[京秀]です。

お味はサッパリとして、皮ごとパリっと食べられるサラダ食感が美味しいです。