2022年6月開始予定(延期になりました)

日本山葡萄ワイン検定は、日本ワインの歩みを学んだ上で、固有品種である山葡萄から成るワイン造りを、より多くの人に知っていただくことを目的としています。目を向け理解を深めることが、文化・風土を育て、日本人の得意なモノづくりの技術を活かした、山葡萄ワインの向上につながることと願っています。

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日本でもワイン造りは明治時代から開始されていました。しかしながら酸味が日本人の嗜好に合わず、またワイン製造に関する規定もない昭和の時代に人気となったワインは、甘味料とアルコールを添加した”甘味果実酒”でした。高度経済成長を得て、1980年後半からのバブル時代には、多くの日本人が海外へ渡り、ヨーロッパの伝統的なワインに触れる機会が増えました。輸入量も増加し国内でも高品質なワインが楽しめるようになり、食の趣向も多様化しました。本物のワインの素晴らしさが身近となったワイン愛好家による、日本ワインへの評価は「味が薄い」「香りがなく水っぽい」「(砂糖を加え)ワインではない」という残念な意見が多くあったことも事実です。

しかしながら、1990年頃から日本のワインは飛躍的な進化を遂げ続け、今では世界中で「エレガント」「繊細」との評価を受けるまでとなりました。その要因として、本場でワイン修行をした日本人が2000年代頃から日本に戻り、その技術と経験を日本のワイン造りに発揮しました。造り手によるトライ&エラーの積み重ねの結晶であり、ワインに携わる人々のたゆまぬ努力がありました。また、ボジョレ・ヌーボーや赤ワイン健康ブームを経て、消費者自身がワインについての見識を広げ育ったことも一因といえます。日本ワインが今も進化し続けている背景には、ワイン文化が日本に根付き、若い世代も含めて人々が日本のワイナリーを訪ね、語り集い”日本ワイン”の発展を、消費者としてサポートしていることもあります。

 「甲州」は2010年に日本固有品種として初めて国際的審査機関「OIV」に登録されました。また、2018年からは輸入葡萄を使用し日本で製造される「国産ワイン」と、日本で栽培された葡萄を原料とする「日本ワイン」を区別し、品質とブランドを守る基準が適用されました。

ワインの国イタリアには500以上の土着品種があり、今も地域の風土に根付いたワイン造りを続け、地元の人々と深いかかわりを持っています。身土不二(しんどふじ)という言葉があるように、私たちの身体と生きる場所の土は切り離すことはできません。土は身となり心を育てコミュニケーションを生み出します。日本の各地に自生する山葡萄ワイン造りは、地域経済の活性化だけではなく、自然環境と共に生きる人々と都市の暮らしを繋いでつないでくれます。

参考図書「見えてくる日本ワインの未来」